経営計画の作り方にも最終着地点が必要。
クライアントとの会話をご紹介します。
私は、不動産を5物件持っています。不動産賃貸収入が年間2,000万円を超えるのですが、不動産管理会社を作った方が良いのでしょうか。私には、子供がいないので、夫婦仲良く、最終的には施設に入ろうと思っております。
その時は、不動産はすべて売却して、施設に支払う経費として費やそうと思っています。
私は、それも人生なのだと思いました。人生は、選択の連続です。
人生には、始まりがあり、終わりがあるように、会社経営にも、始まりがあり、終わりがあるのです。
では、会社の最終着地点はどこでしょうか?
① 会社の廃業
② 会社の倒産
③ 会社のM&A(売却)
④ 会社の引き継ぎ(後継者など)
などなど
④は、途中経過かも知れません。①~③が最終段階なのでしょう。
中小企業でいうと、ここまで考えることが必要になってきたのかと考えます。
例えば、会社を7年後に売却しようと考えると、その経営者は、7年後には最も会社の価値を高くしようと考えます。
製造業でしたら、出来るだけある機械を7年間持たせようとします。そのために、新たな設備投資ではなく、定期修繕を繰り返し、大きな故障なく使えるようにと考えます。新品の機械や車両を購入しても、買ったとたんに価値は下がるのです。建物や自動車も同様、建設や購入したとたんに価値は下がります。
人材も新たな人材を増やし、教育し、よしこれから実力がついたから実績を出してもらおうというときには、7年目、つまり、会社を売却しようとするときにぶつかってしまう。
だったら、新卒を採用し教育するより、優秀な人材を最初から採用し実績をバンバン出してもらう方が合理的。
社内で出来ない仕事も引き受けたなら、7年でものにしようとはせず、外注に任せた方が良い。
会社を売却しないとしたらどうでしょうか。考え方は180度異なります。
廃業も倒産もしないぞ、と覚悟したら、出来るだけ将来の計画はしないでしょうか。
例えば、5年という最終着地点を決めるというだけでも人の考え方は違うのです。
その時、自分も社員も5歳、年を取っています。10年後はどうでしょうか。10歳、年を取っているのです。
5年後、10年後、幹部社員は、今の仕事をそのままし続けていて良いのでしょうか。
計画や行動は、疑問から改善されるのです。
疑問なきところには、改善はありません。
是非、経営計画を作成してみようではありませんか。
ちょっとしたポイントを下記に記してみましたのでご参考に。
1. 計画を立てる意義と価値
企業が成長していくための自社の将来像(目標)を明らかにして、その実現のためにどのような対策をして実現するのか。目標を具現化し、計画に落とし込んでいくこと、これが「経営計画を立てる」ということである。
2. 目標を立てること自体が目標でなく、行動し、改善し続けていく。この繰り返しが重要。
経営計画を策定するステップとして、プランを立てて、行動する、結果のチェックを行い、再度対策し、プランする。この繰り返しである。これをPDCAという。
3)繰り返し、つまり継続的活性化をはあることで組織を作っていく。
全社員が参加の経営計画策定。が望ましいが、まずは、会社のトップが率先して行うことをお勧めします。ただし、トップの独断で作成すると、ボスの言われた通りやらねば!どうせ出来ない目標!などと、言われかねないように、自らこの目標作成に参加したという意識づけが必要。経営幹部をはじめとして社員の一人ひとりが自社における自分の役割を十分に理解して、目標達成に向けての各人の行動まで落とし込むことがポイントになってくる。
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