補助金・助成金について

先日、キャリアアップ助成金の申請をしました。社員を外部研修に参加させて、新しい知識やノウハウをつけ仕事にやりがいや本人のキャリアアップを図るために申請したものでした。その後、1週間くらいしてからでしょうか、厚生労働省管轄の東京労働局が外部研修している会社に調査に入っているという情報が舞い込んできました。もちろん、事実を話してもらったまで。何もこちらには連絡はありませんでした。事実に基づいているか、目的実現のため嘘偽りないか、しっかりと確認しているようです。身が引き締まりますね。

そこで、補助金と助成金の意義と役割そして異なる点をご説明いたします。

【助成金】
助成金は、地方公共団体や厚生労働省が実施するものですが、一定の目的を実現するために創意工夫や働き方などに対する企業側の努力や決意をした場合に交付されるものなのです。
特に雇用関係の助成金は、一般的な融資や補助金とは異なり、助成金をもらうことで、労働環境の整備を行う目的があるのです。
たとえば
・従業員の教育のための研修実施や非正規社員の正社員化
・育児休業の活用、有給休暇の増加
・ 残業時間の削減
・ボランティア活動の推進など
を実現することでもらえる助成金制度があります。しかし、実施したところで企業側に利益になるかというと、当面は利益を減少させる要因にもなるのです。長い期間をかけて企業で働く方の環境を整えると、ゆくゆくはやりがいも出てきます。企業にとっては、採用などには好印象を与え、結果としては企業業績にも良い効果が期待されるでしょう。だからといって、すぐに取り掛かるものでもないし、まずは企業業績がすぐに改善されないと、結果が出ないと実行には移せないという企業もあるでしょう。いざ、実行するとなると、社員の同意をもらわないといけないものや、就業規則を変えなければならないもの、いろいろ手続きする中で面倒な内容も少なくありません。良いとわかっていても実行に移せない、そんな企業の背中を押すための助け舟がいわゆる「助成金」なのです。
「労働環境を改善するために企業努力をした結果としてお金がもらえる」
という制度なのです。
【補助金】
補助金は、地方公共団体や経済産業省が管轄します。事業に必要な設備や機材、自社ホームページの新規作成費用や更新費用、販路を開拓・拡大するための広告宣伝費は、展示会費用、新商品開発のための試験研究費など、企業業績のアップや社会貢献を図るためいったん投資するものの、不足している資金の中から将来投資をして頑張る企業に対して応援するという性格のものです。
補助金には審査があります。事業計画書が必要です。その計画のもと購入する機材・設備であること、それがどのような役目を果たし、成果をもたらすのかの意義づけも必要になります。言葉を変えるなら、地方公共団体や経済産業省にプレゼンするようなものです。書類審査で住む場合もあれば、面接まで行われる時もあります。経済産業省または地方自治体に「この事業は社会貢献になり、成長見込みあり」とプレゼン評価されれば補助金事業として認められ、事業完了時にかかった費用の一部が補助されます。

 

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP